仮想化技術

留意点

  • VMware ESXの仮想化マシンはエミュレーションでもシミュレーションでもない。なので「AMD CPUのマシンに対応していないソフトはAMD CPUマシン上で作成した仮想マシンの上でも動かない」ことに注意する。(←VMware ESXi 4.0での実話)
    異なるアーキテクチャのCPU(intel、AMDの違いはもとよりCPU自体のアーキテクチャ)を搭載した物理マシン間でVMware vMotionのライブマイグレーションによる仮想マシンの移動はサポートしていない。
    エミュレーションであるVirtual PCではPen4マシンで作った2003サーバとMS SQLサーバをPen3 Dualマシンに移動させても問題はなかった。

  • 1台の物理マシンに複数の仮想化ソフトを導入しない。
    仮想マシンの中に別の仮想化ソフトを導入するのは可能。(あくまで実験的に)

  • ゲストOSに仮想化支援機能(例:VMware Tools)が提供されている場合は、必ず導入すること。

  • 仮想環境のアップグレードを実施する際、仮想ハードウエア構成が変更されるため既存のゲストOSやアプリケーションが起動できないといったトラブルが発生するリスクがある。


ホスト型仮想化

物理マシンに導入されたOSをホストOSとして、その上に仮想化ソフトを導入する。
仮想マシンと仮想HDDはホストOSからファイルとして見えるので、移動やバックアップが簡単である。
数台の仮想マシンを利用するのに適している。

  • VMWare Player(無償)
    OS仮想化の最低限の機能を提供。仮想マシンの作成もできるようになった。
    仮想化機能搭載CPU(例:intel VT)であれば、ホストが32ビットOSでもゲストに64ビットOSを稼動させることが可能。
    Windows OS上で手軽にLinuxや64ビットWindowsサーバを動かすのにお勧め。
  • VMWare Workstation
    業務で実用できるよう、VMWare Playerにスナップショット等の機能を追加。VMWare Playerからのアップグレード可能。
  • VMWare Server(無償)
    英語版のみ。
  • VMWare Fusion
    個人向けIntel Mac用。

  • Virtual PC(無償)
    故Connectix社謹製。現在はMicrosoft Corporationより提供。
    ホストOSとゲストOSの対応は次を参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/Virtual_PC#.E3.83.9B.E3.82.B9.E3.83.88OS.E3.81.A8.E3.82.B2.E3.82.B9.E3.83.88OS.E3.81.AE.E5.AF.BE.E5.BF.9C
    仮想化ソフトの入門用や、Windows OS上で手軽にWindowsサーバOS(32ビット版)を動かすのにお勧め。
    ホストOSの実メモリ分しかゲストOSを起動できない。たとえばメモリを2GB実装したWindows XPマシン上ではメモリを768MB割り当てた仮想マシンを2台までしか起動できない。

  • Hyper-V
    Windows 2008 Server上で動作。
    ベースとなるWindowsサーバの種類によって、起動できる仮想OSの数に制限がある。
    仮想化するWindows Serverに対するライセンスの優遇がある。

  • Virtual Box(無償)
    故Innotek社謹製。現在はOracle Corporationより提供。
    ホストOSとしてWindows、Linux、FreeBSDの他、Solaris、MacOS X、OS/2 Warpに対応している。

  • KVM(Kernel-based Virtual Machine、無償)
    Linux標準の仮想化機能。

  • Parallels Desktop for Mac
    MacOS X用仮想化ソフト。


ハイパーバイザー型

仮想化ソフトウエアであるハイパーバイザがホストOSとしても動作する。
ベースとなるOSが必要ないため、運用の簡素化、セキュリティの向上、仮想マシンのオーバヘッドが減少する。

  • VMware vSphere ESX
    VMカーネルにサービスコンソール(Linux)が付属している。現在はVMware Infrastructureに含まれる。

  • VMware vSphere ESXi(基本機能の利用は無償)
    サービスコンソールが付属していないため、ハイパーバイザを1GBのUSBメモリに導入可能。
    物理マシンの動作条件として、自作PCであれば最低でもIntel VTまたはAMD-Vに対応したマルチコアCPUとIntel GbE NICが必要となる。
    仮想マシンの操作はvCenter Server(管理ソフト)またはvSphereクライアントから行う。
    4.1からvCenter Serverは64ビットOSにのみ対応となったので注意。
    その他、4.1での変更については次のURLを参照。
    http://www.atmarkit.co.jp/fserver/articles/vsphere41/01/01.html

  • Hyper-V Server 2008(無償)
    Hyper-V機能のみを利用できる限定されたWindows Server 2008。

  • Citrix XEN


アプリケーション仮想化ソフトウェア

  • Citrix XenApp

  • TS RemoteAPP(Windows Server 2008)


ターミナルサービス

サーバの画面をクライアント上で表示して操作する。リモートデスクトップとは違い、サーバに接続されている画面と別の画面をクライアント側に表示できるので、GUIベースでサーバの共有が可能になる。
また社員がインターネット経由でサーバのデータベースに入力したいとき、Web用の入力画面を別途用意しなくてもデータベースサーバ上に作られている入力画面をそのまま利用することができる。画面の書き換えは最適化され、ネットワークに負担がかからないように設計されている。
仮想化での利用例として、クライアント端末があれば世界中どこでも自分用のデスクトップを利用することが可能となる。(キーボードをどうするかは別として)


仮想マシンのバックアップ

現在、仮想マシンのバックアップの決定打はない。用途と規模に応じて手法を考慮する必要がある。

  • ゲストOSにバックアップソフトのクライアントを導入
  • ホストOSまたはハイパーバイザにバックアップソフトのクライアントを導入
  • VMware Consolidated Backup(VCB) SAN環境に作られたバックアッププロキシサーバを利用

外部リンク


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Last-modified: 2011-04-27 (水) 22:52:50 (2160d)