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探偵ガリレオ 2010年10月19日(火)21時37分
分類:小説 [この記事のURL]

探偵ガリレオ(東野圭吾)読了。
ミステリー系探偵小説。予知夢の前身でガリレオシリーズ第一弾。
続編の予知夢が異常に面白かったので速攻買ってみた次第。

率直な感想から言うと予知夢より質の下がった内容だが
平均的な小説よりか楽しめる作品と言ったところでしょうか。

一見意味のないような行動がクライマックスで重要になってくる。
こうした何気ない要素は流石と言わざるを得ません。
文章も軽い感じで読みやすく疲れない。

殺人事件の中に科学的要素が加わっているのが当作品の一番の特徴。
ミステリ要素より科学的トリックの方が強かったですね。
余談だが、予知夢はミステリ要素が強い。



予知夢 2010年10月17日(日)13時39分
分類:小説 [この記事のURL]

予知夢(東野圭吾)読了。
これは超面白かったです! 凄くオススメ。
とにかく先の展開が気になりグイグイ引き込まれ一気に読んでしまう。
短編なので気軽に読むことができ、どの話も完成度が高く面白い。

刑事物の事件なんですが、
単純な殺人事件の中にミステリが含まれており一筋縄ではいかない。

普通に考えたら、これで事件が解決という展開になるんだが、
劇中に必ず気になる現象が付きまとってます。
気のせい、オカルト、偶然で片付ければ済む話ですが、
その現象には事件の背景に絡む因果関係が必ず存在する。

そこを物理学者(ホームズ的存在)の協力を得て、巧みに真相に近付いていく。
この物理学者の存在が非常に重要。
このキャラが登場しなければ単純な事件で解決して何の面白みも見出せない。

> 君が生まれる前から僕たちが結ばれることは決まっていた。
> 十六歳の少女の部屋に男が侵入した。
> 十七年前に男が見たという夢は、果たして妄想なのか。

当然、これはタダの妄想ではなく結果に紐付く因果が存在する。
その因果を突き止めるのが物理学者、湯川の存在。

まず読者は、何故17年前に少女の存在を知っていたのか?
という疑問に直面し物語が気になる。
これこそが先の展開を知りたくなりグイグイ引き込ませる為の重要な要素。

全編においてこうした展開があるのが素晴らしい。

この作品、探偵ガリレオシリーズの第二弾ということで、
実は私、1作目を読んでない。(というかこの本は借りたものである)
という訳で1作目買ってくるわぁー



陽気なギャングの日常と襲撃 2010年10月10日(日)21時12分
分類:小説 [この記事のURL]

陽気なギャングの日常と襲撃(伊坂幸太郎)読了
4編の短編、長編、オマケ短編からなる小説。
前作(陽気なギャングは地球を回す)の続編。

4編の短編は、主人公達である4人の銀行強盗達が、
単独の小さな事件に巻き込まれて、それを解決する話。

しかしながら、ここは流石伊坂幸太郎。
この短編の中でそれぞれの出来事がリンクしている。
思わずニヤリとしてしまうシーンは多い。

更に続く長編も、この短編に布石が仕込まれており、
実際は4つの短編+長編で1つのストーリーを形成している。

内容はそれほど引き込まれる要素はなかったが、普通に楽しめるかなと。
短編の方が面白かったです。
長編は若干だれる感じがあるが、最後の展開は流石ですね。

この小説の一番の売りは4人の主人公達の個性が非常に良く出ており
それぞれの役割をきっちりこなしているところかな。



陽気なギャングが世界を回す 2010年10月2日(土)0時26分
分類:小説 [この記事のURL]

陽気なギャングが世界を回す(伊坂幸太郎)読了。
4人の銀行強盗が主人公というちょっと変わった小説。
クライマックスまで読めばその醍醐味が十分に味わえる!

悪役なりの正義と思いきや、ほんとに普通に銀行強盗です。
普通に犯罪してますが、これがまた憎めないキャラクター達なのです。

勿論タダの悪役なら後味が悪くなるので、更なる悪という存在が登場します。
最終的に、この悪との対決みたいな構図になっていくんですが、
その話の流れが非常に秀逸で面白い。

何より巧みなのは全く別の行動をしていた二人が、1本の線で繋がった瞬間。
その時、読者は片方の視点しか知らないので、
なんでそういう展開になるんだ??? と混乱します。

そして別視点の話に切り替わるんですが、この話から急激に面白くなってきます。
ここまでは若干退屈な展開ですが、
ここから先に本当に先の展開が気になって一気に読み進めてしまいます。

そして点と点が1本の線で繋がった瞬間、すげぇと素直な感想が出る。
最後の最後での逆転劇、大体予測できるんですが、
それを見事にやってのける手法、読者へ与える爽快感の書き方が素晴らしい。

物語の途中途中に出てきた全く意味をなさないネタがクライマックスで一気に繋がっていく展開は本当に素晴らしいです。
まさか前半登場したアイテムや登場人物が伏線になっているとは。

とても面白かった!!



片想い 2010年9月25日(土)21時41分
分類:小説 [この記事のURL]

片想い(東野圭吾)読了。
タイトルから恋愛小説を思い浮かべるが中身はまるで違う。
複雑な男女の"片想い"が錯綜しながら深いミステリー要素が物語を覆っている。

また元アメフト部のOB達との熱い友情。
アメフトのポジションと関連付けした各キャラの性格付けなどの設定が秀逸。

東野圭吾の小説は初めて読んだのだが、かなり読みやすい文章を書いている。
また(私がよく読む作家では見かけない)印象に残る手法がありました。

1つの文章の終わりを句点で締め括る。
その次は前の文章との関連は非常に希薄である。
だが東野圭吾の小説には敢えて1つの文章で終わらせず、
2回に分けて句点を入れる手法があった。

例えば以下のような言い回しである。

「お幸せに」哲朗はそういってドアの間から靴を抜いた。彼女がかすかに口元を緩めた。
顔の前で突然ぱちんと両手を叩かれた時のような顔を彼女は見せた。瞬きは二回だ。

話の内容に戻そう。

物語は元アメフトのマネージャに再会した所で衝撃の告白を受けるところから始まる。
その告白を元に主人公こと哲朗は様々な行動をする訳だが、
次第にこれがタダの事件ではないことに気付いていく。
主人公が探偵役となって事件の真相に近付いていく内容。

単純な事件の裏に隠された複雑な因果と伏線が物語の進行と共に
徐々に結びつき最後には1つの真相に辿り着いていく。

性同一性障害も大きなテーマとなっており、
この小説を語る上で外せない重要なファクターだ。

圧倒的な好奇心で先を知りたくなるという程
強烈なインパクトは生まれなかったが、面白いと言えば頷かざるを得ない。

前半はありがちなミステリーの日常を淡々と読み進めている感じだったが、
事件の複雑さが露呈していくと徐々に面白くなっていく。
前半を乗り越えれば引き込まれる要素は強くなる。

うむ、東野圭吾の小説は今後とも注目せざるを得ない。



重力ピエロ 2010年9月19日(日)13時42分
分類:小説 [この記事のURL]

重力ピエロ(伊坂幸太郎)読了。
流石伊坂幸太郎の小説は読みやすくサクサク活字を追っていける。
重力ピエロはかなり初期の作品である。4作目か?

死神の精度から短編小説ながら登場人物が年代を超えて重なり合うなど
伊坂幸太郎トリックが盛り込まれているのだが初期の作品は長編だ。
重力ピエロも長編小説の1つである。

話の内容は、連続放火と、それを予見するグラフィティアートの存在に気付き
兄妹でこの謎を解き明かしつつ犯人を捕まえるといった内容。

グラフィティアートと放火の関連性を解き明かすのは、
まるでパズルを解くような感覚。物語の途中で想像できる犯人像。
放火に隠された意味、兄妹の境遇、全ての伏線が最後に回収されるのは見事。

ただちょっとグイグイ引き込まれる要素は薄かったように思える。
連続して読み続けていくと退屈になってしまう感じはありました。
本筋の間に所々挿入される回想シーンなど、手法は上手いと思う。
そこからより登場人物の情景がリアルに描かれていく訳だ。

悪くはないんだが、期待してる以上に面白いという作品はなかったです。



天使の囀り 2010年9月17日(金)20時40分
分類:小説 [この記事のURL]

天使の囀り(貴志 祐介)読了。
ホラー小説と有名な著者だが、今回の作品はホラー色は薄い。
寧ろ身の毛が弥立つ気持ち悪さがある。まぁそれ程激しくないけど。

話の内容としては、不可解な自殺が次々起こる原因を突き止めていくもの。
物語のプロローグから後半に向けて巧みに物語を構築している。

テキストも読みやすく情景描写も上手い。他の文庫と比べて文字が小さいので目が疲れるが本書の内容と関係ないので参考程度に留めておく。

物語の中には原因の核となる専門知識が披露される訳だが、
この方法には2つの手法が良く使われるそうだ。

1つは主人公が聞き手になり専門家から話を聞き読者と一緒に知識を共有する方法。
もう1つは主人公自体が専門的な知識を有し心理描写を通じて文章へ展開していく。
後者の方が自然且つよりリアルに読者へ伝えられるようだ。

「天使の囀り」は上記2つの手法を巧みに使っており、中盤〜後半にかけてかなりの専門知識が披露される。
それも多岐に渡って色々なものが織り込まれています。

物語は最初、どういった形で完結するのか全く予想ができない。
そこに惹かれながら何となく読み進めていく訳だが後半になると俄然面白くなってきます。と同時に抵抗を感じる気持ち悪い表現も使われてきます。

結末も良く、綺麗に終わりました。それなりに面白かったです。



定年ゴジラ 2010年9月11日(土)21時06分
分類:小説 [この記事のURL]

定年ゴジラ(重松 清)読了。
定年を迎えたオッサン達の、その後の人生を綴る内容。
ワクワクするようなストーリーと等、そういうのは一切なく淡々と平凡な定年後の人生を綴る小説である。正直面白みは全くない。

これは物語を楽しむ小説ではなく、定年後の人生に共感を得、
後悔しない為に今すべきこと、今という時は二度と戻ってこない。
そんなことを考えさせられる教材本ではないだろうか。
少なくても私はそう感じた。

人生の空しさ。定年後の人生の過ごし方。考えさせられるものがある。



チルドレン 2010年8月30日(月)15時50分
分類:小説 [この記事のURL]

チルドレン(伊坂幸太郎)読了。
5編の短編ですが共通の登場人物、過去と未来が前後しながらリンクする為、ある意味では長編小説と受け取ることもできる。

さて実際の内容だが、とにかく読ませ方が上手い。
入りやすく一度読むと、どんどん読み進めたくなる。
要するに「面白い」の一言に尽きるわけですが、中でも主人公である陣内というキャラクターが非常に立っている。

全く的外れなことを言ってるように思わせて、
ふとしたことでパズルのピースがピタっと填る心地よさが味わえる。

また「そんなの、関係ねえだろ」という台詞。
上辺でもなく自然に出たこの言葉に感動を覚えます。

その「関係ない」の響きが、とても心地よかったのを今でも覚えてる。
そんな下りがあるんですが、まさにその通りだと思います。
内容を知らないと何のこっちゃとなりますが、本当に良かったです。

また陣内の素っ頓狂な言葉から、次第に雲行きが怪しくなり、
それが現実味を帯びてくる展開。何が起こってるんだ?
と読者に思わせ先の展開が気になるような読ませ方が上手い。

これは一気に読み進めてしまう小説です。



オロロ畑でつかまえて 2010年8月22日(日)11時28分
分類:小説 [この記事のURL]

オロロ畑でつかまえて(荻原浩)読了。
ユーモア小説の傑作とのことだったが、
ギャグテイスト馴れした私にとって笑い処が全く分からなかった。

ユーモア小説というぐらいだから、全編に思わず顔がにやけるようなシーンが盛り込まれていると思いましたが、1回もにやけることなく読み終わってしまった。
ギャグテイストな作品と思って読むと期待外れになるので注意。

というより私の考えてるギャグテイストな作品と、
ユーモア小説は全くジャンルが違う気がしました。

ここがユーモアなのか?? と思われるシーンは恐らく、
ど田舎の村人の頓知な会話だと思われる。
(私の笑いのツボは全く刺激されない)

さてユーモア作品ということは忘れて小説本来の内容に触れたいと思う。

まず初めに、この作品は確かに面白かったです。
最初(60ページ)くらいは面白みにかけて退屈ですが、
いよいよアクション起こす展開になると徐々に面白みが増します。

結末はどうなるんだろう?
という期待感が溢れ出して先を読み進めたくなる(ここ超重要)

広告企業の内部事情がほんの少しだけ解ったような気になるのも良かった。
ティーザー(じらし広告)って単語は使えるな! と思いました。

そしてクライマックス。最後の締め方も心地よい。
上手く終わってハッピーエンドと思ったら、更にその先まで用意しているのが憎い演出でした。まさにプレミアムの名に相応しい。

222ページと短めで値段も480円なので手軽に読む小説として良いと思います。


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nik5.144