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検索分類「小説」 HIT数:261件
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ガリレオの苦悩(東野圭吾)読了
ガリレオシリーズ第四弾。物理学を扱った事件の数々を解く短編集。
全部で5編入ってますが、どれもこれも物理学?を使ったトリックが隠されています。そういう観点としてこのガリレオシリーズは面白いです。
短編のため手軽に読める反面、二転三転といった驚きの展開はない。
事件のトリックをどうやって解き明かすのか、というのが本筋。
数がたくの問題を与えられて、解き明かしていくような感覚でしょうか。
それぞれの話も良くまとまっており読みやすいです。
トリックの関しても良く色々思いつくなぁと感心しました。
濃厚なストーリー展開はありませんが、コンパクトにまとまっており、
内容も面白いです。流石はガリレオシリーズと言わざるをません。
主人公の湯川の着眼点、女刑事の薫の鋭い指摘も巧みだ。
細かい所でそれぞれのキャラクター性を特徴付ける演出は見事だね。
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殺してもいい命(秦 建日子)読了。
刑事・雪平夏見シリーズ第三弾。今回も非常に秀逸で楽しめる作品でした。
まず特筆すべき点は読みやすさ、そしてストーリーのテンポの良さ。
グイグイ読み進められる展開に引き込まれる要素が上手く絡んでます。
章の前に挿入される前座シーンなどクライマックスで次々ピースが埋まっていくのは気持ちがいい。
そして文章の書き方が上手いです。
そうそう、そうなんだよなぁーと思わず納得してしまうような情景描写。
プロローグからして衝撃的な展開だ。
「殺人ビジネス、始めます。新規開業につき、最初の三人までは、特別価格三〇万円でご依頼お受けします」
いきなりこんな事件で幕を開ける。ただの愉快犯的犯行の訳がない。
犯人だって意外な人物に違いない、そんな期待が先の展開を知りたくて引き込まれてしまう。
腹立たしい登場人物には劇中のヒロインと共に本当に殺意を抱く程、
憎々しく感じ取れる情景描写。何より解りやすいです。
前作、アンフェアな月よりインパクトは落ちましたが非常に楽しめる作品でした。
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新世界より(貴志裕介)読了。
上中下の3冊、合計1496頁に及ぶ長編小説です。
舞台は1000年後の日本。呪力という念動力のような力を持つ人々が暮らす世界。
八丁標と呼ばれる結界に閉ざされた町で生活している人類。
悪鬼、業魔の存在、不浄猫、バケネズミ、ミノシロモドキなどなど、
何故これほど奇妙な生き物が跳梁跋扈しているのか?
少年少女が世界に隠された秘密を自然と探求する物語。
上巻、中巻は胸がわくわくするような展開に乏しいが、
下巻に入ると圧倒的展開に発展し、面白さが倍加します。
とにかく世界構想が奥深い。
様々な生命体の存在もさることながら、独特の世界観が和風SFを彷彿させられる。
情景描写も妙に生々しいところが貴志裕介らしい。
区切り区切りのつく所で、気になるテキストを残し先の展開が知りたくなるような伏線を仕込むのが上手いです。
非常に長く、退屈な所もありますが、下巻まで進めば後は一気に読んでしまう勢いがあります。
面白かったです。
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赤い指(東野圭吾)読了。
加賀シリーズです。今回も加賀の着眼点が冴えまくりでした。
シナリオ構成としては、古畑任三郎を彷彿させられます。
読者側は犯人が解っている状態でストーリーが進むからです。
素晴らしいトリックがあるとか、そういった展開もなく、
直ぐに解決できるだろうという印象でした。
実際この小説の本質は探偵役の主人公が犯人を見つける仮定を楽しむのではなく、
その裏に潜む真実を探ることが目的のような気がします。
痴呆症の親を持つ一般的な家庭。
世話をしなければいけないという問題と、苦労、様々な想い。
それらが錯綜し辿り着けた先の結論は果たして‥‥? みたいな展開か?
劇中における加賀の立ち回りは見事と言わざるを得ません。
最後の真実を暴く前に殆どの読者が気付いてしまう点では意外性はありませんでした。
それでも十分に楽しめる内容になっています。
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アンフェアな月(秦 建日子)読了。
「推理小説」に続く刑事 雪平夏美シリーズ第二弾。
アンフェアはTVシリーズから入ったので「推理小説」は読んでいない。
TVシリーズは4回で原作の「推理小説」のネタを使い果たし独自の展開に進んでいくのだが、見事に連鎖するストーリー展開で非常に秀逸でした。
とにかく次々と発覚する新たな犯人像、二転三転どころの騒ぎじゃない。
そんな、まさかの超展開的なシナリオは非常に面白かったです。
当然、推理小説の続編として刊行された本書が気になる訳ですね。
さて実際に読んだ感想。
まず文章のレイアウトが普通の小説とは違いアクティブです。
極端な例で言えば、1ページたったの6文字で終わらせてるシーンもあります。
意味もなくこのようなレイアウトにしているのではなく、
物語の演出に伴ってやってる訳です。
ただの文章に変わりないのですが、レイアウトの書き方で臨場感が出てきます。
章と章の間に黒いページがあるんですが、後半のあの文言は凄いインパクトでした。
こうして見ると単調な文字が並んでいる小説って味気なく感じますね。
当然、小説の内容自体も面白いです。何より読みやすい。
そしてグイグイ引き込まれる展開で一気に読んでしまいます。
これは非常に面白かったのでオススメです。
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分身(東野圭吾)読了。
二人のヒロインの視点を交互に切り替えながら読み進めるタイプ。
当然、それぞれのヒロインは全然違う展開で進むのだが、
最終的にピタリと結び付くようにストーリーは出来ています。
二人はお互いが瓜二つ、そっくりな容姿を持っている。
それは何故か、またヒロインの一人はTVに出る機会があったのだが、
母親は決してTV出演を許そうとしない。それは何故か?
(当時の)現代医療のアンチテーゼに挑戦したような作品。
内容自体は微妙にワクワクするような展開はなく、
だらだら読み進めていった印象が強い。
物語に入り込んで読み耽るような面白さはありませんでした。
この二人が何故、そっくりなのか、二人がどこで交錯するのか。
読者の興味は大体ここに集約されますが、そこに辿り着くまでの展開が
何となく退屈であり、謎が解明した時のインパクトもそれほどの衝撃はなかったかな。
クライマックスも、ここまで引き延ばしてあっさり終わりかー。
ただし、上手いと思いました。
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変身(東野圭吾)読了。
久々のスマッシュヒットと言える作品だろう。
流石は東野圭吾と言わざるを得ません。
世界初の脳移植を行った主人公の性格が徐々に変わっていく。
自分が自分でなくなる自我崩壊の恐怖をリアルに描かれている。
無闇に大袈裟な情景描写をするのではなく、あくまで自然な形で徐々に。
その過程は極めて秀逸なサスペンスだ。
自分の性格に疑問点を持つ辺りから、グイグイ引き込まれていきます。
結末はどうなるんだろう? 今後、どういう展開になるんだ?
中毒性は高い。読み始めたら止まらないですね。実際一気に読み切った。
東野圭吾得意の二転三転といった展開も用意されており非常に満足だ。
そしてクライマックスは、また微妙な感動を孕ませている。
小説の最大の欠点は、残りページ数から終わりが近いことを把握し、
クライマックスの展開をある程度予測可能にしてしまうことだ。
余談だが、ゲームの名は誘拐において、この欠陥は浮き彫りになる。
完全に終わったと思ったら急転直下の展開になるのだが、
ページ数が十分あることから、まだ続きがあるんだと読者に解らせてしまうからである。
当該小説の場合は、それとは逆に、クライマックスが迫ってることが解り
ある程度結末が予測できてしまうのが残念という訳だ。
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時生(東野圭吾)読了。
最初に言っておきます。これは久々のヒット作品だ。
最近、読んでて退屈な小説が多かったが、これはグイグイ引き込まれた。
不治の病を患う息子に最後の時が訪れようとしている時、
妻に20年以上前に息子に出会ったことを明かす。
過去に巻き込まれた事件を息子と一緒に追っていくのだが、
これがテンポ良くサクサク読み進む。
また軽快な展開でどんどん読み進めてしまう。
読んでることに苦痛を感じない。つまり面白いということ。
最後の最後、過去と未来が繋がった瞬間、息子との別れ、人生の起点、
それらを含めて非常に爽やかにストーリーは完結します。
ほんのりと優しい風が包み込むような感動を添えて。
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九月が永遠に続けば(沼田まほかる)読了。
第5回ホラーサスペンス大賞受賞ということで、気になった次第。
結論から申し上げよう。全然面白くありませんでした(´д`)
まず主人公が冴えない主婦です。何の特徴もなく見せ場もありません。
その主婦の息子が失踪し、探していくウチにグテグテで色々な人間関係が
交錯しながらピースが埋まっていくという感じです。
が、この展開が非常に退屈というか惹き付ける要素が薄すぎる。
テキスト自体は読みやすく情景描写も面白みに欠けるが丁寧です。
肝心の内容に引き込まれる要素がないので読んでて飽きますね。
途中途中の展開も起伏が薄く、盛り上がる要素も全然ありません。
ストーリーの意外性もなく、何となく、平坦に、無難に終わった。
更に言うと、何かこうスッキリしない終わり方というか、
無理矢理こじつけてるなぁという印象もありました。
なんで、こんな内容の小説がホラー大賞受信するんだ???
と不思議に思わざるを得ませんでした。少なくても私的には。
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天空の蜂(東野圭吾)読了。
この作品は今までの東野圭吾作品とは一味違う様相を漂わせている。
それは巨大ヘリコプターを盗み、原子炉の上空に停止させ、
国を脅迫するテロリストイズムを踏襲した作品に他ならない。
この作品は原子力発電所の是非を問う内容になっている。
書かれたのは10年以上前だ。
今、原発問題にシビアになっている時期に、たまたま読んだ訳だが、
いつの時代も変わらないなと実感させられた。
原発に対する意識を国民全体で共有する必要がある、と。
また作品内では専門的な情景描写が多々登場する。
様々な知識を合わせてスケールの大きな作品を作り上げたといった印象だ。
今回の作品は主人公と言える人物は存在しない。
強いて言えば犯人側の人間が主人公だろうか。
とにかく様々な場面にシーンが映り、色々な人物が登場する。
そういう意味では登場人物に対する感情移入は殆ど出来ない。
スケールの大きさの割にハラハラドキドキ感が少ないと思った。
好奇心に導かれるような展開にも乏しいし見せ場も今一です。
読みやすい内容だが何となく薄いストーリーだな、というのが正直な感想。
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