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検索分類「小説」 HIT数:261件
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾)読了。
5つの物語が紡ぐ連作短編です。それも非常に関連性が強い連作短編。
物語のメインテーマは悩み相談に回答するじーさんの話。
これだけだと全然新鮮味もなく面白くないような印象を受ける。
当然、そんな単純な物語ではありません。
今までの作品とは異なり、ファンタジーな要素が絡んできます。
なんたって現在と過去をリンクさせて様々な登場人物との繋がりを見事に紡いでいる作品だからです。
連作短編と言った理由はまさにここです。
現在と過去を繋げつつ、相談者側の視点、手紙を書く側の視点が目まぐるしく切り替わっていきます。
次々と繋がる登場人物との接点が兎に角上手いです。
そしてじわっと感動します。ここがまた良いですね。
手紙のやりとりも、面白く読んでて楽しめました。
これは良い作品だと思います。
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オレたち花のバブル(池井戸潤)読了。
銀行員の主人公、半沢直樹が活躍する小説第二弾です。
今回は巨額損失を出した老舗のホテルの再建を押し付けられるところからスタート。
更に金融庁の検査が入るというダブル試練。
果たして半沢はこの危機を乗り越えることが出来るのか?
この小説は登場人物が非常に多くかなり混乱します。
半沢メインのストーリーの他に、近藤視点のストーリーも用意されており
これが結果的にリンクしていく訳ですが、結構判りづらいです。
内容的に所々に仕込まれている鬱憤を晴らすスカッとした展開が良いです。
一発逆転ミラクル要素みたいな、そんな爽快感はありますが、薄い感じは否めません。
悪くはありませんが、ちょっと視野を広げて判りづらくなったなぁという印象。
楽しめることは楽しめましたが、じっくり読まないと混乱必至でしょう。
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鉄の骨(池井戸潤)読了。
今までの池井戸イズムとはちょっと違った形の小説です。
中堅ゼネコンの若手が、建設現場から"談合課"と揶揄される公共授業の受注に奔走する部署へ異動になった。 何故、主人公は談合課へ配属となったのか?
建設現場で仕事をしている裏で、絶え間ない努力の末に勝ち取った工事の受注。
それがまざまざとリアルに、そして鮮明に描かれています。
社会の仕組みも勉強でき、また談合という違法行為の中、必要悪として行使しなければいけない葛藤。
果たして主人公の会社はどういう行動に出るのか?
このまま談合の波に飲まれてしまうのか?
淡々とそんなストーリー展開が続き、山場は最後にくるといった感じです。
なので、倦怠感は否めません。
メインストーリーに絡めて主人公の恋人が、エリート銀行員から好意を寄せられ、
徐々に主人公から気持ちが移っていく‥‥そんな展開を挟みながらストーリーは進んでいきます。
怒濤の如く盛り上がるシーンは特になかったですが、それなりに楽しめた作品でした。
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夢幻花(東野圭吾)読了。
黄色いアサガオ。それはこの世に存在しない幻の花。
この物語は黄色いアサガオを巡り起こった不可解な事件を読み解く長編ミステリ。
一見、関係なさそうな事件が後半で交わり、全ての謎が解明されるといった内容。
犯人や動機、トリック、伏線など微妙で薄い感じでしたが、それなりに楽しめました。
何より読みやすい文章で、内容が解りやすい。
あっと驚くような仕掛けはなく、引き込まれる要素もさほど高くない。
極めて平凡な作品かなと。
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虚像の道化師(東野圭吾)読了。
天才物理学者、湯川学が物理学の視点から事件を解決するガリレオシリーズ第七弾。
全4作からなる短編集です。1話65ページ前後となってます。
幻惑す(まどわす)、心聴る(きこえる)、偽装う(よそおう)、演技る(えんじる)
の4編ですが、最初の3編が特に好きでした。最後はまぁ普通ですね。
読者のミスリードを誘う叙述トリックがメインでしょうか。
すっかり騙されたというかこれは新鮮な展開でしたね。
一押しは「偽装う」でしょうか。
湯川の「傘のお礼さ」のセリフと結末が見事でした。爽やかな感動さえ与えてくれる。
全体を通して言えることは、いちいち湯川の言うセリフが深いということです。
理詰めというか、確かに尤もな意見だ、とか痺れるセリフが多々ありました。
短編だと何かと希薄な内容になりがちですが、今作品は美味しいところをギュッと絞り込んだように内容も結末もトリックもしっかりしてます。
かなり楽しめました。
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オレたちバブル入行組(池井戸潤)読了。
バブル時期に銀行に就職した主人公が、安全神話の崩壊した銀行でとんでもない事件が発生する。支店長が強引に承認し融資した会社が倒産した。
巨額の負債金が発生した原因を全て主人公に責任転嫁する支店長。
読者は余りにも理不尽な支店長の横暴に苛立ち憤怒する。
それらをはね除け正義は勝つことを証明すべく、奮闘する企業小説です。
池井戸潤イズムが爆発した展開で読んだ瞬間から引き込まれるテキスト。
情景描写が非常に上手い。読みやすくリアル。
ジリジリと獲物を追い詰めるような展開、その時の情景描写や、
人生の破滅が目前に迫り、恐怖のどん底に苦しむ情景描写は見事と言うしかない。
余りにも理不尽な展開に溜まる鬱憤。所々に登場する見せ場的な逆襲激。
クライマックスでは悪を駆逐する爽快感が味わえます。
グイグイ引き込まれてる展開は流石でした。これはお薦めでしょう。
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何者(朝井リョウ)読了。
第148回直木賞受賞作品ということで多少は期待して読んでみたものの
想像を絶するクソっぷり(※)に絶望を通り越して呆れました。
※物語を楽しむという観点においてクソつまらないの意
はい、この小説には物語を楽しむという観点がありません。
つまりストーリーはカスみたいに薄っぺらでありません。
4人+主人公の5人が淡々と就職活動をする日常をダラダラと
無駄なテキストで綴った駄文ですね。
当然ながらストーリーが楽しめないので文章を読むのは苦痛以外の何者でもない。
120ページくらい読み進めたところで断念しようと思いましたが頑張って読みました。
まぁ流し読みに近くなりましたけどね、とにかく活字を追うのが苦行でした。
で、クライマックスで漸く少し盛り上がりました。
この小説のタイトルの意味というか正体というか、そういうことか。と。
その部分は☆3くらいの面白さはありましたね。他は追随を許さない☆1レベル。
Twitterとかの会話が所々に出てきますが物語を彩るスパイスとして使う価値なし。
まぁ最後の最後のための布石? こんなことのためだけに意味のない呟きを読ませる訳?
と突っ込み所満載でした。
結論から申し上げますと時間の無駄なので読まないことをお薦めします。
これ程、つまらない小説は湊かなえの「Nのために」以来ですね。
以下のAmazonレビューと全く同意見です。
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A2Z8KNV33UHPEG/ref=cm_cr_pr_auth_rev?ie=UTF8&sort_by=MostRecentReview
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殺人初心者 民間科学調査員 桐野真衣(秦 建日子)読了。
アンフェア著者の書き下ろし推理小説の新シリーズです。
主人公は新人の民間科学調査員、桐野真衣。
公的な科学捜査研究所とは異なり、民間が運営する事務所。
そんな中、顔を縦横3本の線で切り刻まれる事件が世間を騒がせている。
当然警察の仕事な訳だが、別ルートの依頼から思わぬところで交わることになる。
気になった桐野は事件の真相を追いかけていく訳だが、最後には意外な結末へと繋がる。
と言った感じだが、まぁ何となく予想していた通りの結末ではあった。
それ程意外性はないように思えますが、中身としては普通に読める感じ。
引き込まれる要素も、スカっとするような要素も特にありませんでした。
悪くはないので今後に期待。
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夜の国のクーパー(伊坂幸太郎)読了。
喋る猫(トム君)と、何だか良く解らないが気が付いたら蔦に絡まっていた人間の視点が交互に切り替わる長編小説。
視点が切り替わると言っても、人間視点が喋る猫のトム君が自分の住んでる国の状況について語る展開なのでバラバラの情景から最後に重なり合うというタイプの話ではない。
物語も猫が喋るという時点でそうですが、ちょっと不可思議なお話しです。
クーパーという得体の知れない怪物を倒す兵士がいるとか、
隣の国(鉄国)からやってきた兵士に支配されるような展開。
何だか良く解らないまま、読み進めていくと、最後にそういう展開かー!
という感じでなかなか綺麗に終わってはいました。
平凡と非凡を織り交ぜた不可思議な物語。といった感じです。
物語は3〜5ページ毎に区切りがあるので、とても読みやすいです。
気になる時はぐんぐん読み進めますが、それ程インパクトはありません。
良くも悪くもない、まぁまぁの作品でした。
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禁断の魔術(東野圭吾)読了。
天才物理学者、湯川が活躍するガリレオシリーズ第八弾です。
今回は短編集で全4編です。
それぞれの話にガリレオシリーズ特有の物理学を駆使したトリック(?)が使われており、期待を裏切りません。
短編ながら良くまとまっていると思いました。
全3編だけなら☆3つ程度でしたが、最後の4編目は良い感じに痺れる作品でした。
内容が良いというか、何だろう、後半の湯川の覚悟や、
科学の使い方を考えさせられるネタが仕込まれたことでなかなか楽しめました感じ。
今までとは趣向を変えた格好良さが感じられました。
凄く引き込まれる程ではないんですが、安心して読める作品です。
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