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検索分類「小説」 HIT数:261件
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ツバキ文具店(小川糸)読了。
文具店を営みながら副業(小説的には本業)の代筆屋を営む主人公の日常を描いた作品。
人の代わりに伝える内容を聞いて代筆し手紙を出す。
手紙の内容も代筆屋の仕事の一つで、そこには様々な思いがある。
鎌倉が舞台なので、実在の地名などが出てくる。
興味があり知ってる人なら思わずニヤリとする。
あとは聞いたことない手紙や万年質などの小物の名称が出てくるのが新鮮でした。
話は日常生活の中に時毒発生する代筆イベントがメインで、
どんな内容を書くのか、それがキーとなっている。
変わっているのは本の中に本物の手紙のように文章が挿入されてるところ。
そこが一番の特徴だと思いました。
ストーリー性は全くなく、淡々と退屈な文章が羅列されてます。
非常に退屈で続きを読む気が起きない為、睡魔との戦いでした。
ほんわかあったかい気持ちになれますが、ストーリー性を楽しみたい人には合わない小説です。
お薦めは出来ない作品でした。
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あきらとアキラ(池井戸潤)読了。
700ページ越の長編小説だが、読み出すと止まらない面白さがある。
前半はゆっくり物語の下地を作っており、派手さはないが、中盤以降の怒濤の展開が凄い。
次から次へと振ってくる難題。
自分の失敗を棚に上げて文句だけは一人前のダメな経営者に渇を入れるシーン。
フラストレーションを溜めまくり、失敗が現実になった時の「言わんこっちゃない」的な展開で溜飲を下げる。
まさに池井戸節が炸裂した作品。
大筋は、会社経営する中の葛藤を描き、如何にして再生させるか。
という内容だが、ことある毎に色々な問題が発生し読者を飽きさせない。
読み始めたら止まらない程、先の展開が気になり中毒性が高い。
2017年に文庫として日の目を見た小説だが、
原作は2006年〜2009年に掲載されたものだと言う。
これは半沢直樹シリーズや、下町ロケットより前に書かれたものです。
その実、スキームは同じであることに驚きを禁じ得ない。
既にこの時から池井戸節が確立していたのかと。
上記シリーズや、陸王が面白いと感じた人は間違いなく楽しめる作品。
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花咲舞が黙ってない(池井戸潤)読了。
不祥事の続編。TVドラマで付けられたタイトルの逆採用です。
物語は不正によるフラストレーションを溜めた後に渇を入れて溜飲を下げる。
といういつものパターンが続きます。短編で話がまとまっていますが、連作となっており
後半は編を分ける必要もない程、連続した1つのことを扱ってます。
内容は悪くはないですがフラストレーションの発散度合いは今一でした。
中途半端に啖呵を切って、何やかんやのウチに終わってしまう。
もっと、こう反撃の狼煙が上がって、相手をギャフンと言わせるような強烈なインパクトが欲しかったです。若干大人しめでした。
今回の作品には思わずニヤリとする、とある人物が登場しました。
まさかここでコラボするとは・・・しかも美味しいところを掻っ攫っていく。
何やかんやで楽しめました。
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ララピポ(奥田英朗)読了。
連作短編です。各話に登場する脇役が、次の話で主人公になる。
そんな形で6話が繋がっていきます。
同じ時系列を別視点で描く手法に似てますが、
殆ど接点がないので重複展開による倦怠感は薄いです。
逆にああ、ここで繋がる訳か、というニヤリと言う思いの方が強い。
内容は世間では負け組に分類される人達の日常が描かれている。
ただしその日常が普通では無く、性欲に溺れ堕落している。
濡れ場シーン満載でした。
目を見張るような展開や仕掛けはないが、結末はどうなるんだ?
という好奇心を上手く煽って進むストーリー展開は良い。
無駄な情景描写もほぼなく、サクサク読み進められる。
何やかんやで面白かったです。
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クジラの彼(有川浩)読了。
自衛隊員の恋愛を描いた異色の恋愛小説。
男だらけの中の自衛隊でも、恋する気持ちは同じ。
一般人には解らない、それはそれは高いハードルがある。
長続きしないのは目に見えてる。それでも頑張って恋する。
そんなラブストーリーが6編詰まった短辺小説。
実状は不明だが、説得力ある恋愛事情はある意味新鮮でした。
会えないだけではなく、数ヶ月連絡すら取れない状況が続く。
遠距離恋愛どころの話ではない。
普通にはない独特な恋愛事情はそれなりに楽しめました。
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SOKKI! 人生には役に立たない特技(秦建日子)読了。
音声を素早く書き留める速記。人生で役に立つことはないのでは?
と思われる自虐的な分野を掘り起こして小説にしたところが凄い。
ただし内容は美女に吊られて速記サークルに入った冴えない男の話。
その女の子と一緒にいたいが為に興味のない速記サークルにも残っている。
サークル内のやりとりや、恋話など随所に盛り込まれていますが、
恋愛小説というノリでは全く無い。
ただ、淡々と、ダラダラと、日常が描かれていく。
特別大きなイベントもなく(多少なりのイベントはある)どこか退屈な内容。
ところどころに速記の表記があるのは新鮮だが、そもそも速記を題材にしてる割に
活かされてない。速記にする必要性ってあるのか? という内容でした。
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明日の子供たち(有川浩)読了。
児童養護施設をテーマにしたヒューマンドラマ小説。
一般的に馴染みが薄い児童養護施設の現状をリアルに描いたもだが、
悲惨な現状を嘆き悲しむといった内容ではない。
実状をありのまま自然な形で表現して読者に広く理解してもらう内容だ。
物語の中で、施設の大人と子供が様々な問題に直面する。
その問題に対して、解決策を導き、正解を模索する。
ヒューマンドラマを盛り込んだ作品で、後半は感動して涙腺が潤む話が盛り込まれている。
かなしいではなく、心が打たれて感動するパターン。
全体的には淡々とありふれた日常を語っていて退屈だが、
見せ場のシーンの引き込みかたは秀逸で中毒性が高い。
最後の展開も粋な感じがして良かったです。
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この嘘がばれないうちに(川口俊和)読了。
過去に戻れる喫茶店に今日も悩みを抱えた人がやってくる。
真実を伝えられない苦しみに葛藤し過去へと戻る人達のドラマを描いた作品。
過去に戻れると言っても、面倒な5つのルールが存在する。
過去に戻っても現実を変えることは出来ない。
現実を変えたいから過去に行きたいと思うのが大半だろう。
過去にいられる時間は、コーヒーが冷めるまでの時間。
それを承知で過去に戻る人達は一体何が目的なのだろうか。
自分の罪悪感を晴らしたい自己満足なのか。
物語は4つの短編からなるが、ある程度繋がりがある。
1つ1つの話は悲しい方向性なんでしょうが泣けない。
人によっては泣けるかもしれないが私は全く涙腺は緩まなかった。
宣伝文句を信じ泣ける話を求める人は読まない方が無難だろう。
話は非常に読みやすい。適度な改行が多いのでサクッと読み終える。
最初は変わって新鮮味がありましたが2話目以降は同じことの繰り返しで飽きる。
アッと驚く仕掛けとかもないので、退屈ではありました。
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素敵な日本人(東野圭吾)読了。
日常に起こるちょっとした出来事をテーマにした1話30ページ程度の短編集。
それは誰もが経験しそうで、共感も得やすい出来事ばかりだ。
そんな日常ではあるが、必ずオチが仕込まれている。
このオチが非常に秀逸。肝と言っても過言ではない。
それは何故か。
ありふれた日常の中に突如舞い込む違和感。
その正体が気になる。つまりオチが気になる。
そうなるともう先の展開が気になって仕方なくなる。
つまり一気に読み進めてしまう程に中毒性が高い。
作品は、ユーモア、感動、どんでん返しミステリーに分けられる。
どの作品もハズレなしの傑作でした。
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宿命(東野圭吾)読了。
長編推理小説ではあるが、単純な殺人犯を見つけて逮捕するといった内容ではない。
前半に多数の伏線を鏤めて物語が進むにつれて徐々にピースが埋まっていく。
まるで見えない糸に操られているような奇妙な巡り合わせ。
過去に起こった未解決事件と、今回の事件を結ぶのは一体何か。
学生時代のエピソードも随所に盛り込まれ話の幅がかなり広くなっている。
本当に様々な伏線があり、登場人物も多く、前半は物語の中に入り込むのに苦労する。
最後は伏線を回収してしっかり終わる。
ミステリー好きなら突っ込み所が多々あるかもしれないが、十分楽しめた。
大胆なトリックを使った推理小説ではなく、不可思議な人生と、
過去に置いてきた謎に挑む多方向性推理小説といった感じだろうか。
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