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検索分類「小説」 HIT数:235件

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向日理髪店 2017年4月15日(土)9時50分
分類:小説 [この記事のURL]

向日理髪店(奥田英朗)読了。
高齢化が進む過疎の田舎町を舞台にした短編連作小説。
理髪店を営む夫婦の元に都会に就職した息子が家業を継ぐと帰ってきた。
息子の将来性を考え複雑な心境になる。

そんな1編から始まり、祭りの季節や、小さなスナックが出来た時の話など全6編で構成。
それぞれ日常で起こるちょっとした出来事を描いている。

過疎化の話は現実的な話でもあり、ある程度のリアリティはあるものの
エンターテインメント性のない単調なストーリーは正直面白みがありません。
引き込まれる要素もなく飽きます。

微妙な小説でした。



明日、アリゼの浜辺で 2017年3月26日(日)12時09分
分類:小説 [この記事のURL]

明日、アリゼの浜辺で(秦建日子)読了。
主人公が章毎に異なる短編連作。
連作の通り、それらの人びとニューカレドニアをキーワードに
思い掛けない出会いを紡いでいく。

ストーリーは平凡な日常生活を起こる淡々としたものだが、
何故かスイスイ読めてしまう不思議な感覚。
バラバラに散らばったピースが、所々くっついていく演出がじわじわとくる。

ご都合主義と言えなくもない偶然だが、1つのエンタテインメントとして見れば
全然ありだと思う。寧ろ面白くなるなら、それで良い。

それぞれの登場人物の人生を垣間見るライフスタイル小説といったところでしょうか。



らん 2017年3月24日(金)14時02分
分類:小説 [この記事のURL]

らん(秦建日子)読了。
時代劇の舞台を観てるようなノンストップ活劇といった所でしょうか。
実際、2011年に舞台で公開されており、小説の内容も舞台向けです。

貧しい村に住む二人の男女は恋仲だが、娘は村長の息子と許嫁で結ばれない運命。
そんな中、忌み嫌われている赤谷に済む女「らん」と再会することで三角関係へ発展。

村を守る為の戦い。
愛する人を救う為の戦い。
裏切り・・・葛藤。
そして迎える切ない結末。

これらの要素を短い中に詰め込んでサクッと読めるようにした。
実際、1時間程度で読み終える短い作品です。
最初は取っつきにくいですが、直ぐに馴れて面白く読めました。



KUHANA! 2017年3月20日(月)11時34分
分類:小説 [この記事のURL]

KUHANA!(秦建日子)読了。
三重県桑名市を舞台にした青春(?)小説。
地方には仕事が少なく生計立てるのが困難。
そんな苦悩を題材にした情景描写もありますが、主題はジャズ部の話。

新しく赴任してきた先生の特技がジャズだった。
小学生の娘は何でもいいから部活をやりたかった。
そこで新しく赴任してきた先生にジャズ部を作りたいと言う。

そうして動き出したジャズ部だが、物語に占める割合は5割程度。
スポ根のようにジャズ部の中で巻き起こるいざこざや苦難を乗り越えるエピソードなど
殆どなく様々な物語の中に溶け込むように組み込まれているといった印象でした。

なのでジャズ部を中心に物語を堪能したいという人にとっては期待外れ。
音楽に関する濃い知識も出てくる訳ではない。
ジャズは物語を構成する要素の1つとして組み込まれているに過ぎません。

文章は読みやすくサクサク目で追えますが、ワクワクドキドキ感は希薄。
全体のストーリーとしては200ページ以下なのでサクッと読み終えます。
まぁ結論から言うと普通でした。



ちょっと今から仕事やめてくる 2017年3月19日(日)10時04分
分類:小説 [この記事のURL]

ちょっと今から仕事やめてくる(北川恵海)読了。
社会人は思わずニヤリとしてしまう人生観漂う小説で非常に面白かった。
ブラック企業でこき使われ毎日が辛い。衰弱していくなか「ヤマモト」と名乗る男と出会う。
そこから人生が好転する訳だが「ヤマモト」が一体何者なのか謎を引っ張ることで
読者の知的好奇心を擽る展開が上手い。

フィクションとは言えブラック企業というキーワードは既に定着しており、
情景描写の説得力がなかなかリアルで共感得ます。
実際にそうした職場になったことはありませんが、
ありそうな展開に本当に共感します。

やきもきする展開から最後は全ての謎が解けると同時に
スカッとする展開で爽快に終わる。
テンポが良く最後まで一気に読めました。

社会人の人には是非読んで欲しい一冊ですね。



その日のまえに 2017年3月7日(火)22時27分
分類:小説 [この記事のURL]

その日のまえに(重松 清)読了。
人の死をテーマにした短編連作小説。
連作と言ってもほぼ独立しており、最後の3編だけ明確な連作短編となっている。
それまでの短編も若干絡んでいるが、まぁうん、なるほどね。
って感じで特にワクワクするといった感情はなし。

全ての話が人の死に直面し、その時の複雑な心情を描いた内容になっている。
よってストーリー性を楽しむ小説ではない。
喜怒哀楽、人間としての感情を、死をテーマにして語られている。
といっても深いテーマがあるようには思えず、手軽な印象が強い。

先を読みたくなるような展開もなく、かなり退屈でした。
ストーリーを楽しみたい人には向かない小説です。



きみの友だち 2017年3月4日(土)12時41分
分類:小説 [この記事のURL]

きみの友だち(重松 清)読了。
小学生〜中学生頃、思春期でまだ解らないことが沢山の若かった頃。
色々な葛藤や、悩みを抱えながら学校生活を送る色々な主人公達の話。

ふとしたことから足が不自由になった恵美ちゃんと、病気がちな由香ちゃんは
ある事件が切っ掛けでクラスの誰とも付き合わなくなった。
そんな二人の周りで起こる色々な物語と、
学校の人気者で何でも一番のブンちゃんの前に、突然やってきた転校生モトくんは、
自分の存在価値を脅かす存在となり気にくわなかった。

そんな二人の生活環境を取り巻く友人達にもスポットを当てて1つ1つ物語を紡いでいく。
そうして積み上げた物語はやがてグランドフィナーレを迎える。
「友だち」の本当の意味をさがす連作長編。

キャッチコピーの通り「友だち」の大切さや、人との付き合いを考えされる話になっている。
1話1話の中にちょっとしたイベントが盛り込まれ、ちょっと切なくなったり、
あるあると思ったり、やきもきしたり、そんな感情が鏤められている。
決して派手ではないけど、すいすい読み進めていけるストーリーには好感が持てました。

友だちの定義を改めて考えさせられる作品でした。



4TEEN 2017年2月26日(日)13時25分
分類:小説 [この記事のURL]

4TEEN(石田 衣良)読了。
仲良し中学生4人組の青春を描く短編連作。
中学生なのに、恋愛、暴力、アダルトなテーマを扱っている。
当然ながら無理ありすぎだろとか、色々突っ込み所はあるが、
エッチな雑誌をドキドキしながら見る中学生の青臭い感情とか良く描けてると思う。

ただ内容の方は今一パッとしないというのが正直な感想だ。
ほっこり心温まるような展開にしようとしてる話もあるが、
どれもこれも引き込まれる要素が薄くワクワクした気持ちに発展はしなかった。

クライマックスのようなシーンもなく、淡々とストーリーが進んでいき、
やっと終わったか。という感じだったので、あまりオススメは出来ないかな。
ワンパク系の青春小説が好きな人なら楽しめるかもしれない。



ヴァラエティ 2017年2月4日(土)16時23分
分類:小説 [この記事のURL]

ヴァラエティ(奥田英朗)読了。
過去に発表した短編を寄せ集めて1冊の本にまとめたものです。
雑誌社の枠を超えて1つの本としてまとめたのはある意味凄いです。

肝心の内容ですが、可も無く不可もなくといった感じでした。
面白い話と、退屈な話が入り交じっており、全体的には面白い話が多かったです。

> 脱サラで会社を興した38歳の社長の話
唯一シリーズ化しかけたようで2作品収録されていました。
優秀な社員である主人公は、更なる高みを目指して脱サラで社長となる。
順風満帆な訳もなく様々な試練が待ち受ける訳で、それ奮闘を楽しむ内容で、
なかなか面白かったです。 

> 渋滞中の車にどんどん知らない人を乗せる妻の話
夫にとってはたまったもんじゃないストレスが溜まりまくるなーと共感を覚える作品。
内容としては、淡々としてますが、どこか先の展開を知りたくなる不思議な話。

他にも、住み込みで働く職場の謎めいた同僚の話、
17歳の娘が12/24に初めての外泊すると言い出した時、母親の苦悩を描く話。
小学生の頃、夏の思い出の話など。

どれもそれなりに楽しめました。

他にも対談の話がありましたけど、これは面倒で読まなかった。



ミステリーアリーナ 2017年1月14日(土)21時37分
分類:小説 [この記事のURL]

ミステリーアリーナ(深水 黎一郎)読了。
変化球たっぷりなミステリー。今までの推理小説の一線を欠く大胆な作品でした。
一見普通の推理小説と思いきや、それ自体がエンターテインメントになっている。

ミステリーを問題にして、その問題に対して推理する登場人物が別にいる。
ミステリークイズ番組形式で、推理小説本編⇒解答者の考察 と繰り返していき
この考察が読者に変わって色々勝手に推理してくれるのが良い。

普通余程のミステリー好きじゃないと、
自分で犯人やトリックを考えて読み進めるなんてことはしないと思う。
サクサク読み進めて、ああ、なるほどってパターンだと思いますが、
この作品は小説の中で勝手に推理を広げてくれる。

正解か不正解は読み進めないと解らない訳ですが、その点が新しい。
そして映像化絶体不可能な叙述トリック、ミスリードのオンパレード。
無理矢理過ぎる展開もあるものの、良くもまぁそれだけ色々細かい描写から
そこまで考えられるなーと感心します。

そしてこの問題⇒回答のやりとりですが、それ以外にも意味深な描写があり、
ミステリーアリーナ自体にも何やら謎がありそうでワクワクする展開が潜んでいる。

大どんでん返しの繰り返しになるので、普通の推理小説読み飽きた人には良い刺激になりそうです。
正統派推理小説好きにはオススメできないかも。


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