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17年12月の雑記
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あきらとアキラ(池井戸潤)読了。
700ページ越の長編小説だが、読み出すと止まらない面白さがある。
前半はゆっくり物語の下地を作っており、派手さはないが、中盤以降の怒濤の展開が凄い。
次から次へと振ってくる難題。
自分の失敗を棚に上げて文句だけは一人前のダメな経営者に渇を入れるシーン。
フラストレーションを溜めまくり、失敗が現実になった時の「言わんこっちゃない」的な展開で溜飲を下げる。
まさに池井戸節が炸裂した作品。
大筋は、会社経営する中の葛藤を描き、如何にして再生させるか。
という内容だが、ことある毎に色々な問題が発生し読者を飽きさせない。
読み始めたら止まらない程、先の展開が気になり中毒性が高い。
2017年に文庫として日の目を見た小説だが、
原作は2006年〜2009年に掲載されたものだと言う。
これは半沢直樹シリーズや、下町ロケットより前に書かれたものです。
その実、スキームは同じであることに驚きを禁じ得ない。
既にこの時から池井戸節が確立していたのかと。
上記シリーズや、陸王が面白いと感じた人は間違いなく楽しめる作品。
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ツバキ文具店(小川糸)読了。
文具店を営みながら副業(小説的には本業)の代筆屋を営む主人公の日常を描いた作品。
人の代わりに伝える内容を聞いて代筆し手紙を出す。
手紙の内容も代筆屋の仕事の一つで、そこには様々な思いがある。
鎌倉が舞台なので、実在の地名などが出てくる。
興味があり知ってる人なら思わずニヤリとする。
あとは聞いたことない手紙や万年質などの小物の名称が出てくるのが新鮮でした。
話は日常生活の中に時毒発生する代筆イベントがメインで、
どんな内容を書くのか、それがキーとなっている。
変わっているのは本の中に本物の手紙のように文章が挿入されてるところ。
そこが一番の特徴だと思いました。
ストーリー性は全くなく、淡々と退屈な文章が羅列されてます。
非常に退屈で続きを読む気が起きない為、睡魔との戦いでした。
ほんわかあったかい気持ちになれますが、ストーリー性を楽しみたい人には合わない小説です。
お薦めは出来ない作品でした。
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AX アックス(伊坂幸太郎)読了。
グラスホッパー、マリアビートルに続く殺し屋シリーズ第三弾。
今回の主人公は凄腕の殺し屋なのに家では妻に頭の上がらない恐妻家。
常に妻の機嫌を伺いご機嫌を取る行動が何とも面白可笑しい。
言葉遊びのようなやりとりも楽しい。
少しですが今までのシリーズで登場した人物の名前ががちらほら出てくるところにニヤリとしました。
内容は短編連作で、1話完結の中でも1つのストーリーとして繋がっていくタイプ。
話のテンポも良く心地よい会話に引き込まれました。
エンターテイメント要素と人間味溢れる殺し屋の生き様を綴ったストーリーは
なかなか楽しめました。
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椿山課長の七日間(浅田次郎)読了。
デパートで働く46歳の中年男が突然ぽっくりと死んでしまう。
余りにも突然の死は、受け入れることが出来ず人生のやり直しを強行する。
7日という期限付きで人生をやり直すことになった中年男のやり残したこととは?
まず、設定が面白い。死後の世界でのユーモラスなやりとりから
転生してからの人情味溢れる優しい気持ちになれるストーリー展開。
主人公の中年男の他に同じように人生やり直し希望の人物が2人。
合計3人のやり直しドラマが視点を変えながら描かれている。
やり直しの中でもストーリーがお互い交差する展開になっています。
読みやすくサクサク進めました。
3人の視点で色々進むのが却ってストーリー分散されて煩雑化してた印象はあり。
後半はやや退屈な展開になりつつも綺麗にまとまったヒューマンドラマという感じでした。
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昨日 12/16(土) アクアパーク品川に行ってきました。
品川駅 高輪口徒歩5分くらいの品川プリンセスホテル内にある水族館です。
入場料は 2200円と結構なお値段です。
館内には遊園地のような2つのアトラクション(有料)もあります。
凄いとは思いますが水族館に作る意味あるのか? と突っ込み所はありました。
全部ではありませんが窓枠タイプの小さい水槽には
タッチパネル式の電子情報がありました。
ITを駆使した水族館のようですが、一人しか操作できない。
プレートに魚の説明が書いてあるといったアナログ要素が全然見当たりません。
説明書きが色々ある方が良かったな。
人気のクラゲコーナーはありました。
真っ暗なフロアに光を差し込ませ幻想的な空間を作ってます。癒されますね。
一番の目玉は大型水槽にトンネルにして真下から魚が泳いでる姿が見れる。
これは凄いと思いました。エイやサメが真下から見れるので口がリアルに見えます。
あとはイルカのショーとをやってたので見ました。
お客さんにパフォーマンスの指示(バンザイとか手振りの踊り)があるのがちょっと恥ずかしいですが、内容は良かったです。
プールの上にリング上の装置があり、そこから水を滝のように流して
更にライトアップさせて綺麗です。そこにイルカが飛び跳ねたりするので、
ああ、都会のイルカショーだなーって感じはしました。
水族館の規模自体は大きくないので30〜40分あれば観終わってしまいます。
ライトアップや華やかさを感じたいなら良いですが、
魚をじっくり鑑賞したいというのは不向きかもしれませんね。
そして丁度、16:00のイルカショーの後、続けて結婚式という超展開になりました。
まさか水族館の中で結婚式とは、、観客も残って新郎新婦を一緒に祝うという超展開。
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マスカレード・ナイト(東野圭吾)読了。
一流のホテル、コルテシア東京を舞台にしたマスカレードシリーズ第三弾。
お客さんからの要望を聞き入れ、希望に添う形で対応する接客のプロフェッショナル。
それがコンシェルジュという役割。
主人公はそんなコンシェルジュの女性と、ホテルマンに扮装する刑事。
若い女性が殺害された事件の犯人がコルテシア東京に現れるという密告があった。
その目的は果たして何なのか、また殺人事件との関係は?
事件を追う場面と、コンシェルジュの仕事に焦点を当てた2重のストーリー構成。
コンシェルジュ側のストーリーは、お客さまからの無理難題とも言える要望を突き付けられる訳だが、どうやってそれを解決するのか。
そこが気になり読み進める手が止まりませんでした。
事件は事件で目的が全く解らず、謎が深まるばかり。
コンシェルジュと、刑事の視点を変えることで展開に起伏を持たせてるのは良かった。
最後のオチも意外と言えば意外でしたが、思ったより盛り上がらなかった印象はある。
色々な要素を複雑に絡めて最後は一気にまとめた感じで、じわじわとくる展開はなかった。
それでも十分楽しめました。
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ラブコメ今昔(有川浩)読了。
自衛隊を主人公にした恋愛小説第二弾。因みに第一弾はクジラの彼。
今作品も1話50ページちょっとで完結する短編集となっている。
女性との出会いが殆どないらしい自衛隊を主人公にした恋愛小説は、
普通の恋愛とはまた違ったフォーカスが盛り込まれている。
全部で5編だが、それぞれ違った趣向の内容で飽きさせない展開でした。
自衛隊ならではの葛藤や、心理描写で思わず涙が出てくる話もあります。
読みやすくサクサク読めるのも特徴ですね。
5話全てが面白かったですが「秘め事」が特に好きかも。
今時本当にこんな展開あるのか? と思うほど熱血お父さんが登場しますが、
胸が熱くなる展開が良かったです。
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ガール(奥田英朗)読了。
30代になった女性の心理的葛藤を巧みに描いた短編集。
表題になってる「ガール」の主人公は32歳の女性。仕事はすこぶる順調。
それでも30代ということに焦りを感じてしまう。
働く30代の女性の気持ちをリアルに書いた作品。
純粋にストーリーを追うというより、
日常の中に垣間見せる女性の心理描写を楽しむ作品と言っても過言では内。
女性達の心理描写もさることながらファッションの描写も細かい。
巻末に書いてある本の解説をした女性の感想でも「完璧」とお墨付き。
短編集ということで色々な話がありますが、特に好きなのは「ヒロくん」
中間管理職に悩まされ理不尽なやりとりに鬱憤が蓄積されるんですが、
最後にスカッと終わる爽快感が良かったです。
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