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17年03月の雑記
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きみの友だち(重松 清)読了。
小学生〜中学生頃、思春期でまだ解らないことが沢山の若かった頃。
色々な葛藤や、悩みを抱えながら学校生活を送る色々な主人公達の話。
ふとしたことから足が不自由になった恵美ちゃんと、病気がちな由香ちゃんは
ある事件が切っ掛けでクラスの誰とも付き合わなくなった。
そんな二人の周りで起こる色々な物語と、
学校の人気者で何でも一番のブンちゃんの前に、突然やってきた転校生モトくんは、
自分の存在価値を脅かす存在となり気にくわなかった。
そんな二人の生活環境を取り巻く友人達にもスポットを当てて1つ1つ物語を紡いでいく。
そうして積み上げた物語はやがてグランドフィナーレを迎える。
「友だち」の本当の意味をさがす連作長編。
キャッチコピーの通り「友だち」の大切さや、人との付き合いを考えされる話になっている。
1話1話の中にちょっとしたイベントが盛り込まれ、ちょっと切なくなったり、
あるあると思ったり、やきもきしたり、そんな感情が鏤められている。
決して派手ではないけど、すいすい読み進めていけるストーリーには好感が持てました。
友だちの定義を改めて考えさせられる作品でした。
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その日のまえに(重松 清)読了。
人の死をテーマにした短編連作小説。
連作と言ってもほぼ独立しており、最後の3編だけ明確な連作短編となっている。
それまでの短編も若干絡んでいるが、まぁうん、なるほどね。
って感じで特にワクワクするといった感情はなし。
全ての話が人の死に直面し、その時の複雑な心情を描いた内容になっている。
よってストーリー性を楽しむ小説ではない。
喜怒哀楽、人間としての感情を、死をテーマにして語られている。
といっても深いテーマがあるようには思えず、手軽な印象が強い。
先を読みたくなるような展開もなく、かなり退屈でした。
ストーリーを楽しみたい人には向かない小説です。
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ひるね姫(映画 試写会)観た。
現実世界と、夢の中の世界を交互に切り替えながら物語は進む。
やがて現実と夢の世界は繋がっていく。
理由も解らないまま怪しい人達に追われる。
現実と夢が切り替わるの謎。
これらが引き込み要素となるんですが、引っ張りすぎて少々飽きる。
現実と夢が入れ替わる意図も何だか良く解らなかった。
狙われてる理由は説明があったけど、拍子抜けな感じがしました。
最後の最後に見せ場と呼べるシーンがありますが、
途中途中にメリハリがなく全体的に退屈な作品に仕上がっていました。
伏線回収も消化不足だなという印象は否めませんでした。
良く解らない敵と戦うシーンはエヴァっぽさがありますけど、
手に汗握る感も特になかったですね。
音楽が下村陽子ということで格好いいバトルBGM的な音楽を期待しましたが、
印象に残る曲は特にありませんでした。
とは言え音楽は場面にマッチして良かったです。
結論から言うと普通。
ちょっと退屈な展開で消化不足になるアニメ映画って感じでした。
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And so this is Xmas(秦建日子)読了。
平和な日常が突如壊れる連続爆弾テロを題材にしたノンストップサスペンス小説。
話のテンポが非常に良く最初から最後まで先の展開を知りたい好奇心が続く傑作。
章の終わりにある白黒反転させた文章による演出はゾクゾクときます。
「いいか。勘違いはするなよ。これは戦争だ」
登場人物が複数存在し、誰が犯人なのかすら解らない展開がより読者の好奇心を煽る。
犯人の目的は何なのか、そもそも犯人は一体誰なのか。
そして最後には、まさかの超展開。
最後に全ての謎が解明される訳ですが、
これだけ大規模な事件の対価として起こす動機はやや弱いかなと思いました。
ストーリー性は抜群に良くサスペンス系の話が好きな人は絶体読むべき作品です。
映画化されそうな内容なので、是非映像化して欲しい。
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昨日、最終出社日となり、今日から3月末まで有休消化週間です。
4月からは新しい会社、新しい職場で不安がいっぱいです。
今までは開発少々と保守(トラブルシューティング)ばかりやってきました。
今度の現場は、設計/構築の上流工程です。私が進みたかった道ですが、
未経験だとやはり緊張と不安要素が大きいですね。
サーバー構築がメインの筈で、Windowsが8割、Linuxが2割らしい。
DatabaseはOracleもありますが、基本的にSQL Servaerがメインと聞いています。
果たしてどんな職場になるのか事前準備(それっぽい本)は進めていきたいと思います。
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ちょっと今から仕事やめてくる(北川恵海)読了。
社会人は思わずニヤリとしてしまう人生観漂う小説で非常に面白かった。
ブラック企業でこき使われ毎日が辛い。衰弱していくなか「ヤマモト」と名乗る男と出会う。
そこから人生が好転する訳だが「ヤマモト」が一体何者なのか謎を引っ張ることで
読者の知的好奇心を擽る展開が上手い。
フィクションとは言えブラック企業というキーワードは既に定着しており、
情景描写の説得力がなかなかリアルで共感得ます。
実際にそうした職場になったことはありませんが、
ありそうな展開に本当に共感します。
やきもきする展開から最後は全ての謎が解けると同時に
スカッとする展開で爽快に終わる。
テンポが良く最後まで一気に読めました。
社会人の人には是非読んで欲しい一冊ですね。
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KUHANA!(秦建日子)読了。
三重県桑名市を舞台にした青春(?)小説。
地方には仕事が少なく生計立てるのが困難。
そんな苦悩を題材にした情景描写もありますが、主題はジャズ部の話。
新しく赴任してきた先生の特技がジャズだった。
小学生の娘は何でもいいから部活をやりたかった。
そこで新しく赴任してきた先生にジャズ部を作りたいと言う。
そうして動き出したジャズ部だが、物語に占める割合は5割程度。
スポ根のようにジャズ部の中で巻き起こるいざこざや苦難を乗り越えるエピソードなど
殆どなく様々な物語の中に溶け込むように組み込まれているといった印象でした。
なのでジャズ部を中心に物語を堪能したいという人にとっては期待外れ。
音楽に関する濃い知識も出てくる訳ではない。
ジャズは物語を構成する要素の1つとして組み込まれているに過ぎません。
文章は読みやすくサクサク目で追えますが、ワクワクドキドキ感は希薄。
全体のストーリーとしては200ページ以下なのでサクッと読み終えます。
まぁ結論から言うと普通でした。
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らん(秦建日子)読了。
時代劇の舞台を観てるようなノンストップ活劇といった所でしょうか。
実際、2011年に舞台で公開されており、小説の内容も舞台向けです。
貧しい村に住む二人の男女は恋仲だが、娘は村長の息子と許嫁で結ばれない運命。
そんな中、忌み嫌われている赤谷に済む女「らん」と再会することで三角関係へ発展。
村を守る為の戦い。
愛する人を救う為の戦い。
裏切り・・・葛藤。
そして迎える切ない結末。
これらの要素を短い中に詰め込んでサクッと読めるようにした。
実際、1時間程度で読み終える短い作品です。
最初は取っつきにくいですが、直ぐに馴れて面白く読めました。
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明日、アリゼの浜辺で(秦建日子)読了。
主人公が章毎に異なる短編連作。
連作の通り、それらの人びとニューカレドニアをキーワードに
思い掛けない出会いを紡いでいく。
ストーリーは平凡な日常生活を起こる淡々としたものだが、
何故かスイスイ読めてしまう不思議な感覚。
バラバラに散らばったピースが、所々くっついていく演出がじわじわとくる。
ご都合主義と言えなくもない偶然だが、1つのエンタテインメントとして見れば
全然ありだと思う。寧ろ面白くなるなら、それで良い。
それぞれの登場人物の人生を垣間見るライフスタイル小説といったところでしょうか。
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