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2016年03月06日の雑記


果つる底なき 2016年3月6日(日)11時39分
分類:小説 [この記事のURL]

果つる底なき(池井戸潤)
「これは貸しだからな」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。
不自然な死、そこには明かな殺意が芽生えている。
何故、殺されたのか、その謎に迫るべき、部署は違うが同じ銀行員である主人公が奔走する。

といったストーリーで銀行が舞台ですがミステリーっぽい展開になってます。
銀行が舞台なだけあって、勿論、金の貸し借りに絡む不可解なことが出てくる訳で、
徐々に事件の真相に迫っていくという感じ。

読者としては大きな謎という餌に釣られて先を知りたくなる。
小出しに開示される情報にヤキモキしながらも徐々に真相に迫っていく仮定を楽しむ。
最後にはフィクサーとの直接対決といった王道的な展開に安心感がありました。

池井戸節にありがちな、主人公に理不尽な要求をされ、
最後には今までの鬱憤を晴らすような啖呵をきっての逆転劇という展開はないです。
あくまで謎に迫っていく探偵ものといった感じのストーリーでした。



杉下右京の冒険 2016年3月6日(日)22時28分
分類:小説 [この記事のURL]

杉下右京の冒険(碇卯人)読了。
相棒オリジナル小説第二弾。
今回は冒険のタイトル通り、三宅島、御蔵島を舞台にした物語と、
韓国を舞台にした中編2タイトルが収録されています。

何れも右京の明晰な推理を披露する内容ですが、
殺人事件発生によるトリックや伏線の回収といったものとは毛色が違う話になってました。
特に2話目は些細な日常の不思議体験を面白半分に足を突っ込んだら、
実は・・・というちょっと無理があるストーリー展開でしたね。
内容的には、良くまとまってますが、何でも無い展開で終わる訳がないから、
どう事件に繋がるんだ? といった感覚で読むことはできましたが。

最初の話は、なかなか知られてないマニアックなキーワードが出てきて、
色々興味は惹かれました。島観光したくなったりしますね。
内容的には最初の話の方が事件性が強く謎に迫る感じでした。
一応、人が死んでる分、普通の推理小説のような展開ですが、
入口が事故から入って、殺人事件なのでは? と切り崩していくスタイルです。

結果はいつも通りのパターンで安心感はありますが、ちょっと退屈な感じはしましたね。


nik5.144