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14年10月の雑記


銀翼のイカロス 2014年10月5日(日)14時15分
分類:小説 [この記事のURL]

銀翼のイカロス(池井戸潤)読了。
銀行内のトラブルを痛快に解決する半沢直樹シリーズ第四弾。
今回は巨大航空会社を巻き込み政治とカネの問題に踏み込んだ
壮大なスケールの物語になってます。

巨額の赤字経営を続け経営再建中の帝国航空を任された半沢の前に
次から次へと難題が流れ込んでくる。
それらを解決していくうつにより深い闇を見つけ切り込んでいく。

相手の反論を正論で論破する舌鋒戦は痛快極まりない。
息をまく展開にグイグイ引き込まれます。
これは単純な経営再建するだけの物語ではなく
それをベースにより大きな物語を作ってるのは流石としか言いようがない。

やられたら、やり返す。──倍返しだ。

この精神は本作にも踏襲されている。
読み出したら止まらない熱中度があり、圧倒的お薦めな作品でしょう。



マスカレード・イブ 2014年10月26日(日)18時28分
分類:小説 [この記事のURL]

マスカレード・イブ(東野圭吾)読了。
女性ホテルマンをヒロインにした推理小説第二弾。
今回は短編3作に中編1作という内容。

そのうちの1作はホテルマンとは関係ない純粋な殺人事件モノでした。
なんで、この作品に入ってるんだ? と思ったが、それは中編書き下ろしの
マスカレード・イブ でヒロインが働くホテルとの接点が生まれるから。

それはともかく短編の内容。
1話60ページ程度ですが、捻りがあり、二転三転といったギミックもありました。
読み手を引き込ませる内容で、こんな単純な訳がない、と思わせ、
最後にもう一幕ステージを用意し綺麗にまとめた作品です。

ヒロインの洞察力は見事なもので、それが実に的確に事件の真相を貫いてます。
ホテルマンとしての手腕も、なるほど、といった裏側の仕事ぶりが理解できます。

短編1作は完全に刑事が主人公で物語が進みますが、その他2作はホテルが舞台です。
そして中編のマスカレード・イブは刑事とホテルマンが交錯する訳ですが、
ホテルマンとしての舞台より、警察側の調査視点が多かったように思えました。
警察視点の話なら普通の推理小説で読めるので、そこがちょっと残念でした。

内容的にはそれなりに楽しめた感じです。


nik5.144