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午前零時のサンドリヨン(相沢沙呼)読了。
1話80ページ程の短編集。青春ミステリ小説です。
不思議な雰囲気漂う寡黙で大人しい女の子(酉乃 初)は
凄腕のカードマジシャンだった。
そんな彼女に一目惚れした主人公、ポチこと須川くん。
この小説は主人公、須川くん視点で描かれる完全一人称です。
一人称視点の為、文章も読みやすく理解し易いです。
須川君は必死に酉乃さんと仲良くなろうとアピールする訳ですが、
その時の心理描写が非常にリアルで思わず共感してしまう程です。
仲良くなりたいという動機で彼女に近付いた訳だが、
その中で学園内で起きる不思議な"謎"に出会う。
読者はその謎の答えを知りたくて物語を読み進める。
学園の謎の解答にジックテクニックを駆使して解明するのが特徴です。
ヒロインの特徴を押し出した形で、上手く物語と噛み合ってました。
全部で4編収録されている訳ですが、どれもこれもコミカルに解決して終わり。
という訳ではなく、ダークな一面を覗かせる話も入ってます。
そして他の短編で出てきた"謎"が見事に伏線となり
最後の話で繋げる構想はなかなか読み応えがありました。
短編でありながら連作。1つのストーリーとしてしっかり完結してます。
なかなか仕掛けがあって面白かったです。
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