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マリアビートル(伊坂幸太郎)読了。
グラスホッパーに続く殺し屋達の狂想曲第二弾と言いますか。
前作のキャラクターが登場するところにニヤリとしたりするので、
グラスホッパーを読んだ後に読むことをお薦めします。
内容としては様々な殺し屋がそれぞれの仕事を、それぞれの思惑でこなす訳だが
舞台が同じ新幹線の中だ。視点を切り替えながら物語は繋がっていく訳だが、
別の登場人物(殺し屋)とのリンク、ザッピングシナリオ構成です。
当然、同じようなやりとりを別の視点で繰り返すような展開も予想されますが、
そんなこと感じさせない書き方が非常に秀逸です。
前作がそれぞれの殺し屋が自然と繋がっていく展開でしたが、
今回は最初から舞台が同じです。つまり最初から大枠のシナリオの中に飛び込める。
更に明確な悪役として登場する人物がいて、読者をやきもきさせます。
その悪役をやっつける展開を期待して読み進める訳ですが、
様々なキャラクターが入り交じりながら、最後には丁寧に伏線を回収していく。
物語の書き方も独自の言い回し、真面目な会話なのにどこかちょっとおかしい。
といった伊坂幸太郎独自のセンスも光る作品でした。
なかなか楽しめたと思います。
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