.................................................
.............................
何となくリンク
.............................
|
|
2012年09月20日の雑記
|
新参者(東野圭吾)読了。
加賀恭一郞シリーズ第八弾。全9章仕立てで、章毎に登場人物が異なり、
短編集的なノリで細かい事件が解決していきます。
しかしそれがメインストーリーである殺人事件の調査過程を
読者に見せるサブストーリーという作り方です。
容疑者を洗い出す際に当然不審な物証が出てくる訳だが、
その容疑者に当たる人物達がそれぞれ章仕立てで登場するという訳だ。
著者の言葉を借りればドミノ倒しのように次々にドラマが繋がっていた。
同時に謎も。最後のドミノを倒した時、これはつまり全てが1つに繋がった時に通じる。
物語の視点が3人くらいで進む小説は多々ありますが、
登場人物を入れ替えながら共通のシナリオを進めていく手法は初めての経験で新鮮でした。
全体の物語としても、それなりに筋は通ってます。
ただ短編みたいなノリがあるため、濃厚なシナリオ展開という感触は薄かったです。
一応、最後にも仕掛けを用意し、犯人逮捕直ぐに終わりという訳ではないが、少々の物足りなさも感じました。
|
|
|