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硝子のハンマー(貴志裕介)読了。
貴志裕介初の本格ミステリ小説です。約600ページのボリューム。
主人公は防犯グッズを取り扱う店員と、女弁護士の二人。
防犯グッズを取り扱う店員は、異常に防犯に関するスキルを持っている。
小説の中でもセキュリティに関する非常に細かい説明が随所にあります。
インタビューによると貴志裕介は取材魔とのことで、
とにかくリアルというか細かいです。
知識を付けたい人にはニヤリとなりますが
ストーリーを知りたいんだよ! って人にはうざったいかもしれない。
ただひたすら細かいことを書いてる訳ではなく必要なところを
説明しているので、考えられている訳ですが。
今回の話は完全無欠の密室トリックが最大のキーワードです。
如何にしてこの密室を破るか、そこが全てです。
何度も仮説を立て、潰していき、最後に残った仮説で遂に証明する。
そしてそのトリックは‥‥というより仮説も良く色々思いつくなと思った。
通常密室トリックといっても、ここまで仮説を出して話を進めることはない。
そこが他の作家とは違うなと感じた。
また時間軸を分けて2章仕立てになっており、最後に同じ時間軸へマージされ決着という展開もなるほど、と思いました。
内容的には普通なんで、そこまで食いつきは良くないんですが、
最後まで読んで、ああ、なるほどこんなトリックなのかと納得できました。
全体としては面白いというより、まぁ普通でした。
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