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2011年12月11日の雑記
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流星の絆(東野圭吾)読了。
一言で言うと素晴らしい作品で、切なくなるシーンでは胸が熱くなります。
複雑な複線を張り巡らせて最後に圧倒的な展開というようなことはないが、
とにかくサクサク読みやすく展開も先を追いたくなるような内容。
何者かに両親を惨殺された3兄妹は流れ星に復讐を誓う。
14年後、犯人を突き止める千載一遇のチャンスが訪れ、決死の復讐計画が始まる。
その最大の誤算は妹の恋心だった。
そう、この妹の恋心へ変化する心理描写が素晴らしいです。
それについて嘘をつかないでいられる、本当のことを話せる──
そのことが、たまらなく嬉しかった。
妹の、この心理描写部分は胸が熱くなり涙を誘われます。
妹が惹かれる男性の方も、確かにその理由が解る人物像としての情景描写が上手い。説得力がある。
今回の作品は、惹かれあう二人の行く末を見守り、どういう結末になるのか。
それを気にしながら物語を追う、というスタンスだと思う。
事件の真相を追いながらも、気になるのは二人の関係な訳で。
ウェイトも事件のトリックとか、そういうのより人としてのドラマ性を重視しているように思えます。
そうした内容が好きなら間違いなく楽しめる。
濃密なトリックや、仕掛け、どんでん返しなどを求める人は、物足りなさがあると思います。
個人的には今年読んだ小説の中では3本の指に入る傑作。一番好きかも。
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