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ハサミ男 2011年8月14日(日)10時54分
分類:小説 [この記事のURL]

ハサミ男(殊能将之)読了。
美少女を殺害し、研ぎ澄まされたハサミを首に突き立てる殺人鬼。
そんなハサミ男が3人目のターゲットを殺す準備を整えていた。

徐々に被害者に近付き殺すタイミングを見計らう情景描写は、自然で繊細。
情景描写が非常に細かい作者だと思いました。
ここらの下りは展開が気になり一気に読み進めてしまった。

そんなハサミ男がターゲットにしていた美少女が殺されてしまう。
しかもハサミ男の犯行に見せかけたように殺されていた。
その死体発見者がハサミ男自身だった。
当然、それが偽ハサミ男の犯行だと気付く。では何故殺されたのか?

そう、この物語の探偵役はシリアル・キラーであるハサミ男だったりする。
並行して警察が事件の解明に乗り出す訳だが、このハサミ男とのやりとりも発生し、どんな結末になるのだろうと読者を惹き付けていく。

会話自体も妙に説得力があり、頷かされる文章が何度も登場する。
読みやすくはあるが、それが面白い文章かと言うと、微妙だ。

そしてこの小説の神髄はクライマックスにあると思ってもいい。
ミスリードを引き起こすような書かれ方。
まさかの展開に「なん‥‥だと?!」と言わざるを得ないかもしれない。

二転三転といった驚きはない。
最後の展開に吃驚するのだが、その展開自体が淡泊な印象を受けたのが残念だ。

何れにしても文章の書き方が日本語の小説らしい小説です。
それなりに楽しめたと思います。


≪コメント(2)
和尚
拝承つけ麺
11/08/16 21:17:17
北本
拝復つけ麺
11/08/18 20:12:08
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nik5.144