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青空のルーレット(辻内智貴)読了。
ビルの窓を拭く清掃員が主人公の小説。
プロローグからポエムを思わせる出だし。ちょっと普通の小説と違うな。
それが第一印象だった。
前半〜中盤にかけては、ただ淡々と窓拭き職人として、仕事をこなしながら
取り留めない会話を繰り返すだけの非常に退屈な内容でした。
ストーリーやドラマチックな展開もなく、ただ漠然と読み進める。
そんな内容に変化が起こったのはRPGで言うところの悪役が登場した辺り。
読者にヤキモキさせる展開を植え付け、クライマックスへの布石にする。
そこからは清掃員としての誇りとリアルな情景が想像でき物語に入り込めるようになりました。
そしていよいよ最後、クライマックスの展開。
一発逆転的な展開に思わず涙ぐむような爽やかな感動が包み込みました。
青春という訳ではないけれど、スカッとする感動がそこにはあった。
ストーリー性を重視する人には向かない作品だけど、最後まで読めば爽やかな感動が待っている。そんな内容でした。
また「多輝子ちゃん」という小説も収録されている。
青空ルーレット自体が140頁程度の短い内容なので2作品が収録されている訳だ。
こちらの小説は一人の少女が淡い恋をしたところから物語が動き出します。
どちらかと言えばこちらの方がストーリー性はありましたが、
ヘタにイベントを盛り込まず自然な流れで少女の人生を追いかけるといった印象がありました。
そして最後はやっぱり少しだけセンチメンタルな展開で終わります。
この作者の特徴でしょうかね? 何れにせよストーリーはともかくちょっとした感動を味わいたいという人にはお勧めかもしれない。
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