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2010年10月02日の雑記
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陽気なギャングが世界を回す(伊坂幸太郎)読了。
4人の銀行強盗が主人公というちょっと変わった小説。
クライマックスまで読めばその醍醐味が十分に味わえる!
悪役なりの正義と思いきや、ほんとに普通に銀行強盗です。
普通に犯罪してますが、これがまた憎めないキャラクター達なのです。
勿論タダの悪役なら後味が悪くなるので、更なる悪という存在が登場します。
最終的に、この悪との対決みたいな構図になっていくんですが、
その話の流れが非常に秀逸で面白い。
何より巧みなのは全く別の行動をしていた二人が、1本の線で繋がった瞬間。
その時、読者は片方の視点しか知らないので、
なんでそういう展開になるんだ??? と混乱します。
そして別視点の話に切り替わるんですが、この話から急激に面白くなってきます。
ここまでは若干退屈な展開ですが、
ここから先に本当に先の展開が気になって一気に読み進めてしまいます。
そして点と点が1本の線で繋がった瞬間、すげぇと素直な感想が出る。
最後の最後での逆転劇、大体予測できるんですが、
それを見事にやってのける手法、読者へ与える爽快感の書き方が素晴らしい。
物語の途中途中に出てきた全く意味をなさないネタがクライマックスで一気に繋がっていく展開は本当に素晴らしいです。
まさか前半登場したアイテムや登場人物が伏線になっているとは。
とても面白かった!!
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