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この嘘がばれないうちに 2017年9月16日(土)18時23分
分類:小説 [この記事のURL]

この嘘がばれないうちに(川口俊和)読了。
過去に戻れる喫茶店に今日も悩みを抱えた人がやってくる。
真実を伝えられない苦しみに葛藤し過去へと戻る人達のドラマを描いた作品。

過去に戻れると言っても、面倒な5つのルールが存在する。
過去に戻っても現実を変えることは出来ない。

現実を変えたいから過去に行きたいと思うのが大半だろう。
過去にいられる時間は、コーヒーが冷めるまでの時間。

それを承知で過去に戻る人達は一体何が目的なのだろうか。
自分の罪悪感を晴らしたい自己満足なのか。

物語は4つの短編からなるが、ある程度繋がりがある。
1つ1つの話は悲しい方向性なんでしょうが泣けない。
人によっては泣けるかもしれないが私は全く涙腺は緩まなかった。
宣伝文句を信じ泣ける話を求める人は読まない方が無難だろう。

話は非常に読みやすい。適度な改行が多いのでサクッと読み終える。
最初は変わって新鮮味がありましたが2話目以降は同じことの繰り返しで飽きる。
アッと驚く仕掛けとかもないので、退屈ではありました。



素敵な日本人 2017年9月10日(日)8時27分
分類:小説 [この記事のURL]

素敵な日本人(東野圭吾)読了。
日常に起こるちょっとした出来事をテーマにした1話30ページ程度の短編集。
それは誰もが経験しそうで、共感も得やすい出来事ばかりだ。
そんな日常ではあるが、必ずオチが仕込まれている。
このオチが非常に秀逸。肝と言っても過言ではない。

それは何故か。
ありふれた日常の中に突如舞い込む違和感。
その正体が気になる。つまりオチが気になる。
そうなるともう先の展開が気になって仕方なくなる。
つまり一気に読み進めてしまう程に中毒性が高い。

作品は、ユーモア、感動、どんでん返しミステリーに分けられる。
どの作品もハズレなしの傑作でした。



宿命 2017年9月5日(火)23時11分
分類:小説 [この記事のURL]

宿命(東野圭吾)読了。
長編推理小説ではあるが、単純な殺人犯を見つけて逮捕するといった内容ではない。
前半に多数の伏線を鏤めて物語が進むにつれて徐々にピースが埋まっていく。

まるで見えない糸に操られているような奇妙な巡り合わせ。
過去に起こった未解決事件と、今回の事件を結ぶのは一体何か。

学生時代のエピソードも随所に盛り込まれ話の幅がかなり広くなっている。
本当に様々な伏線があり、登場人物も多く、前半は物語の中に入り込むのに苦労する。

最後は伏線を回収してしっかり終わる。
ミステリー好きなら突っ込み所が多々あるかもしれないが、十分楽しめた。
大胆なトリックを使った推理小説ではなく、不可思議な人生と、
過去に置いてきた謎に挑む多方向性推理小説といった感じだろうか。


nik5.144